地球温暖化の実態
地球温暖化の影響により海面水位は上昇しており、世界の平均海面水位は20世紀を通じて約17センチメートル上昇したとみられています。
海面水位上昇の最大の要因は、海水温度の上昇にあります。
水は1度温度が上がると、体積が0.02%ほど増えることがわかっています。
これを海水の熱膨張と言います。
海水の量は膨大であるため、体積の増加分も大きく、海面水位の上昇も大きくなります。また、世界各地の氷河がとけて流れ出した水も海面水位の上昇に寄与しています。
地球の生態系にも影響が出ています。
気温の上昇はさまざまな生物に大きな影響を与えます。
既に地球温暖化を原因としたことによる生物の絶滅も確認されています。
北極海の氷は失われつつあり、そこに生存するホッキョクグマの絶滅も危惧されています。
また、地球温暖化によって日本から四季がなくなるとも言われています。
この50年間に、サクラの開花日は全国の平均で4.2日早くなっています。
他にも、ツバキの開花日は9.4日、タンポポの開花日は6.0日、ノダフジの開花日は3.6日、サルスベリの開花日は5.8日早くなっています。
逆に、イチョウの黄葉は10.7日、カエデの黄葉は15.6日遅くなっています。
こういった変化は、日本列島の平均気温が上昇していることを顕著に表わしています。
夏や秋にサクラが開花するなど季節外れの現象(不時現象)の例も各地で報告されています。
地球温暖化による影響はすでに多くの場所で観測されているのです。
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