ハイブリットカー「インサイト」
地球温暖化を防止するためさまざまな業種の企業での取り組みが見られます。
特に二酸化炭素の多量排出の主な原因といえる自動車のメーカーには国からも化石燃料に頼らない新技術の開発が求められており、地球温暖化防止に対する取り組みも活発化しているように見受けられます。
地球温暖化などの地球環境を意識して開発されたハイブリットカーが人気を呼んでいます。
ハイブリットカーとしてはトヨタのプリウス、ホンダのインサイトなどがあります。
2009年2月に発売されたホンダのインサイトは発売間もなく驚異的に売上を伸ばし、そのシェアでトップに立っていたトヨタのプリウスを脅かす存在となっています。
ホンダインサイトの人気の理由として、まず、地球環境を意識したハイブリットカーということ、さらに比較的高価であるハイブリットカーの低価格化を実現したことなどが上げられています。
ホンダインサイトにはエコアシストというシステムが全車に標準装備されています。
エコアシストとは、ドライバーのアクセルやブレーキの操作でスピードメータの背景色であるアンビエントメーターの色が変化し、リアルタイムに燃料消費状況を意識させることで低燃費運転に寄与する「コーチング機能」や、メーター内のマルチインフォメーション・ディスプレイ画面内で燃費運転をリアルタイムで採点し、リーフのアイコンでその日のエコドライブ度やその日までの累計のステージ表示を知らせる「ティーチング機能」など、ドライバーに対して環境に良い運転を教えてくれる機能のことです。
さらに、信号などで停車する時にアイドリングを自動で停止する「オートアイドルストップ」も装備されています。
ハイブリットカーのような地球環境を意識したエコカーが今後自動車市場を賑わすと考えられます。
ヒートライランド現象
地球温暖化とは直接関係ないかもしれませんが、ヒートアイランドという気温が上昇する現象があります。
ヒートアイランドとは、都市部の気温がその周辺の非都市部に比べて異常な高温を示す現象のことを指します。
都市部には緑地が少なく、ほとんどがコンクリートやアスファルトに覆われています。
コンクリートやアスファルトは太陽の熱を吸収し、その吸収した熱を再放射します。
また、冷暖房や自動車などから排出される熱、高層ビルによって風か妨げられる要因などから都市部の気温は周囲の地域に比べて気温が高くなります。
地球温暖化あるいはヒートアイランドによる高温によって自然環境が影響を受け、住民の生活や健康にも影響を及ぼすことが近年問題視されています。
地球温暖化と同じでヒートアイランドも対策を行わなければ、人口の集中がある場所では例外なく起こる現象であり、都市の規模が大きいほどヒートアイランドの影響も大きいとされています。
ヒートアイランドによる都市の気温上昇を防ぐには下記のような方法があります。
・緑地を増やす
・風の通り道を作る
・自動車をなるべく使わない
・冷房の設定温度を下げる
・打ち水をする
これらの方法は地球温暖化防止策と重なります。
また、個人でも実践できることがほとんどであり、一人一人が気温の上昇を防ぐことを意識することで解決できる問題と言うこともできます。