バイオ燃料
自然エネルギーと同じく、二酸化炭素排出量規制や化石燃料枯渇問題の対策として、注目されているのがバイオ燃料です。
バイオ燃料とは生物体の持つエネルギーを利用したアルコール燃料、その他合成ガスのことを指します。
現在のバイオ燃料は、大規模農業地域で栽培されているトウモロコシやサトウキビのしぼりかすを利用して作られています。
バイオ燃料は下記のようにサイクルします。
①トウモロコシやサトウキビを栽培
②植物繊維からエタノールをつくる。
③エタノールを燃料に混ぜて、自動車を走らせる。
④自動車を走らせるために燃料を燃やせば二酸化炭素が発生する。
⑤植物は排出された二酸化炭素吸収し成長していく(トウモロコシやサトウキビを栽培)。
バイオ燃料は直物が二酸化炭素を吸収して作った資源のため、二酸化炭素の排出量はプラスマイナスゼロということになります。
これを「カーボンニュートラル」と言います。
このように化石燃料のように資源が減っていくのではなく、循環させることで永久に使えるようにしようとしているのがバイオ燃料です。
しかし、トウモロコシやサトウキビなどのバイオ燃料となる植物の栽培や輸送でエネルギーを使う必要があるため、上記循環は実際は正しくないという見方もあります。
また、トウモロコシやサトウキビをバイオ燃料として使う場合、それらの食糧価格が高騰するとの批判も上がっています。
化石燃料に代わる代替エネルギー
二酸化炭素を多く排出する化石燃料に代わる代替エネルギーの開発が急がれています。
20世紀後半以降、世界中の政府や企業、研究期間は新しいエネルギー技術の開発に力を入れています。
特に注目を集めているエネルギー技術は、バイオ燃料やサーマルリサイクル、燃料電池、水素エネルギーの開発そして自然エネルギーの有効利用です。
なかでも自然エネルギーの利用は、エネルギー資源とするものが自然が生み出す力であり、それは無限と言えるので、最も重要視されています。
自然エネルギーを生み出す、太陽光発電・風力発電・地熱発電・波力発電などの研究開発が進められています。
風力発電は、安定した西風が吹くドイツやスペインといった国で盛んとなっています。
しかし、日本の場合、風向きや風力が安定しないという問題がるため、事前に十分な風力風向の調査をしたうえで建設計画を進めないといけないことから、建設までに多くの時間を要し、なかなか普及しないのが現状です。
代わりに、日本では太陽光エネルギーの利用が得意とされており、大規模太陽光発電施設「ソーラーアーク」などが建設されています。
また、一般家庭でも太陽光発電システムを取り入れるところが多く見られるようになってきました。
しかしまだ、太陽光発電ではエネルギーの変換効率や、太陽光発電システムにかかるコストなどが問題となってます。