メタンガスによる温室効果
メタンガスは二酸化炭素に次ぎ地球温暖化に及ぼす影響を与える温室効果ガスです。
メタンは、油田やガス田から採掘されエネルギー源として有用な天然ガスの主成分です。
20世紀末以降に化石燃料に代わる代替エネルギーとして注目されました。、
メタンは海底や地上の永久凍土層内にメタンハイドレートという形で大量に存在することがわかっています。
また、メタンはごみや下水などからも大量に放出されます。
大気中に放出されるメタンの60%~70%は人為的な要因によるものと考えられており、二酸化炭素と同じくメタンも人為的要因が非常に高くなっています。
メタンが大気中に占める濃度は二酸化炭素の200分の1程度とされていますが、単位重量当たりの温室効果の影響が二酸化炭素の21倍あるといわれており、少ない濃度で多大な温室効果を招いています。
またメタンの濃度は工業が発展してから急激に増したことがわかっています。
ハロカーボン類による温室効果
ハロカーボン類もメタンガスや二酸化炭素と同じく地球温暖化に多大な影響を与えています。
ハロカーボン類とは、フロンガスに代表されるハロゲンを含んだ炭素化合物の総称のことを言います。
※ハロゲン→フッ素、臭素、ヨウ素
ハロカーボン類の多くは本来自然には存在ぜずに、人工的に作り出されたものです。
例として、クロロフルオロカーボン類(フロンガス)は、かつて冷蔵庫やクーラーの冷媒のために広く使われていました。
フロンガスはオゾン層を破壊することが問題視され今では製造禁止になり、廃棄後の回収が義務つけられています。
オゾン層が破壊されると有害な紫外線がより多く地上に到達してしまい大変危険です。
すでに大量に放出してしまったフロンガスはそのオゾン層を多く破壊することになってしまいました。
また、フロンガスを含むハロカーボン類は温室効果をもたらす気体であり、地球温暖化に与える影響は大きいものです。
ハロカーボン類は一度大気中に放出されてしまうと、なかなか消えることはありません。
このため、ハロカーボン類の大気中濃度はきわめて低いにもかかわらず、地球に与える影響は大きいのです。
またハロカーボン類は単位質量あたりが及ぼす温室効果が二酸化炭素などと比べ非常に大きいのも特徴です。
※主なハロカーボン類
・クロロフルオロカーボン類(フロンガス)
・ハイドロクロロフルオロカーボン類
・ハイドロフルオロカーボン類
・パーフルオロカーボン類